11.5(土)KBCシネマにて、高木公介が『ふゆの獣』福岡初日舞台挨拶を行いました。

11月5日(土)の福岡公開初日にあわせて、福岡県出身の高木公介(ノボル役)が里帰りし、KBCシネマにて『ふゆの獣』初日舞台挨拶を行いました。

■夜9時15分からの上映にもかかわらず、たくさんのお客さんに迎えられた高木は、緊張と感激の面持ちで挨拶を終えました。

「地元の映画館で、両親に、自分が出演している映画を見せたいというのが、高校で演劇部に入って10年来の夢でした。KBCシネマでの上映だけでも光栄なのに、舞台挨拶までさせていただき、夢を見ているかのようです。感謝するべき人がたくさんいます。でもまず、今日いらしていただいたお客さんに心から感謝します」

■前日入した高木は、いくつかの取材も受けました。

■前日入した高木は、いくつかの取材も受けました。

取材場所を提供してくれた「ビジネスカフェ」で。


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10.16(日)『ふゆの獣』しんゆり映画祭で正式上映、そして上映後にワークショップを行いました。

10月16日(日)、小田急線新百合ケ丘にあるKAWASAKIアーツセンターにて、第17回しんゆり映画祭正式上映作品、内田伸輝監督作品『ふゆの獣』(配給:マコトヤ)の上映が行われ、上映終了後に引き続き、内田監督、シゲヒサ役の佐藤博行、ノボル役の高木公介の3人が登壇して、ワークショップが行われました。

「簡単なプロットとキーとなる台詞をもとに即興で作りあげていくって???」

10.16(日)『ふゆの獣』しんゆり映画祭で正式上映、そして上映後にワークショップを行いました。
10.16(日)『ふゆの獣』しんゆり映画祭で正式上映、そして上映後にワークショップを行いました。
10.16(日)『ふゆの獣』しんゆり映画祭で正式上映、そして上映後にワークショップを行いました。

参加者はそれぞれ、出演者たちがその一部を手にして撮影にのぞんだはずの「ノボルがアパートにやってきて4人の修羅場となりシゲヒサが逃げ出す」プロットを手に、該当シーンのテイク1映像(30分強)を見ながら、内田が実際にどのように撮っていったのかを解説すると、佐藤と高木は、受け手である出演者として監督の指示をいかに表現していったかのやりとりが繰り広げられました。ワークショップで使われたテイク1は監督以外は誰一人観たことのない映像。撮影も兼任していた内田は「いい芝居だったがピンが甘かったので使わなかった」、あるシーンについて演じたはずの佐藤は「こんなことしたんですね?」、完成作品と若干異なる芝居をしていた高木は「これはダメですよね」などなど。完成作品でノボルが吐いているのは高木のアドリブ、しゃべるつもりだった高木だが言葉でなく涙と鼻水がでていた。佐藤が演じたシゲヒサの言い逃れ屁理屈の見事さ満開で、もっとも最低な奴と実はイイ奴な部分の両面をのぞかせる芝居である事が明らかになった。なお、包丁をとりだしたノボルにユカコがアドリブで飛びついたシーンは、スタッフの慌てぶりが目に浮かぶハラハラドキドキを堪能しました。

佐藤博行(シゲヒサ役) 高木公介(ノボル役) 内田伸輝監督
佐藤博行(シゲヒサ役):
実際には映画のようにイヤな方ではないのですね、と言われて「いい人です」と回答。
1980年北海道出身。高校卒業後に陸自、退職後上京して大学、卒業後俳優。出身地である北海道での初公開が、10月22日(土)より札幌シアター・キノで。
http://ameblo.jp/hiro-mado/
高木公介(ノボル役):
ここでもファンの方からの贈りものを頂戴してニコニコ。1982年福岡県出身。日大芸術学部を卒業後俳優業。11月5日(土)よりKBCシネマにての本作上映は九州初公開でもあり、里帰りを画策中。
http://ameblo.jp/kakedashi-actor/
内田伸輝監督:
『ふゆの獣』松山シネマルナティック、札幌・シアターキノ、福岡・KBCシネマ、フォーラム仙台、伊勢進富座、シネマテークたかさき、2012年新潟シネ・ウインドでの上映が決まっています。
新作撮影中のため、撮休日に、ワークショップ参加。
映像工房NOBU公式サイト

 

9.24(土)『ふゆの獣』横浜公開記念イベント第二弾、村上賢司監督と内田監督のトークイベントが行われました。

9月24日(土)横浜のシネマ・ジャックアンドベティにて、内田伸輝監督作品『ふゆの獣』(配給:マコトヤ)の横浜公開記念イベント第二弾が行われました。ムラケンこと村上賢司監督と内田監督のトーク のお題は「『ふゆの獣』誕生秘話ー内田の才能をいち早く評価してきたムラケンがバンクーバー映画祭で発した一言が…。映画ってホントいろんな要素完成していくんですね~ 」。夜の回の上映終了後のトークは終了時間を気にする必要もなく、文章も写真もトークも達者な村上監督のつっこみと、生真面目な内田監督のぼけが絶妙な30分を堪能しました。

9.24(土)『ふゆの獣』横浜公開記念イベント第二弾、村上賢司監督と内田監督のトークイベントが行われました。

<『ふゆの獣」について>

村上:『えてがみ』を山形ドキュメンタリー映画祭で見て、一気に内田監督のファンになって、『かざあな』でプライベートなことも含めてグッときて、3作目の『ふゆの獣』ではドラマを指向しているなと思いました。後半、密室に4人が集まるところで笑っちゃって笑っちゃって。人間は、修羅場になるとおかしな事になるんだよねーって、ノボルが訪れてシゲヒサが顔を出すところが最高だなーって、グッときました。よかったです。

内田:あそこは4テイク撮りました。60分ずっと、カットかけずに撮りました。すごく狭い場所だったので、テイク1で撮りきれないところを、テイク2を別の場所で撮ったりしています。すごく面白いものが撮れてもカメラが後ろを向いていてだけとか、その場合はそのまま使ったりしているんです。

村上:そういう事はプロの現場では許されないよね。ひとつのシーンのために、しかも1テイク60分撮るというのは自分でカメラをやっているからできるけれど、撮影も照明も録音もたいへん。役者にそれを強いるというのも相当な信頼関係が必要だし。最近、僕は、アイドル主演のゾンビ映画を作ったのだけれど、タイトでタイトでもう。撮影期間7日間で特殊メイクありでしょ。それであっても、いまの状況では「余裕あるね」と言われる。

村上:内田くんのようなスタンスはいいなあって思う、多作じゃないのがいい。僕はこれで食っているからワーっといっぱい作るわけですよ。テレビやったりドキュメンタリーやったりアイドルのやったり、自分でもそういう回転しているのって大好きなんだけれど、ひとつの作品をじっくりと確実なものを作っていくという内田くんのスタイルというのは憧れるし、偉いなと思うし、いいなと思います。『サウダージ』の監督もきいたところによると、相棒とトラックの運転手をやって貯めたお金で撮影をするという、そういう感じのもの、自由なものを作るというのはアリだと思います。

内田:自主映画はそういうのアリかなって思いますが、商業映画にも挑戦してみたいと思います。

<バンクーバー映画祭の一言とは>

内田:僕が2003年のバンクーバー国際映画祭に『かざあな』で招待されたときに、村上さんもいらしていた。映画祭も終わりに近づいたときに、バーでみなさん呑んでいる時、村上監督は落ち込んだ感じでずっーと下を向いていて「いやー、すごいすごい」ってずっと言っていて、「何がすごいんですか」と訊いたら「バンクーバーのスラムに、映画祭なんかいいからもうとにかくスラムに行け」って言われて、映画祭では賞はとれずに翌日行ったら、そこにあるのがもうスゴくて。。警察署の前でボランティアが注射器を配っていたり。ゲームの「バイオハザード2」の世界が目の前にひろがっていて、ほんとにあの時、いままで自分は何をみてきたのだろうと考えてしまいました。

村上:エイズ対策ですね。バンクーバーは治安がよくて観光地としていいと言われているけれど、スラムがある。ドラッグ系がすごいんですよ、コカイン、注射器系の方が多い。ジャンキーが住んでいる宿があるんです。臭くて、で中に入ったら、みんな確実にやってるんですよね。でも事故とか事件とかにまきこまれたことがないんです。僕は海外にいくとかならずそっちにいってしまうんですね。人間というものを感じる光景とか人生とかを体験したいんですよ、旅で。

内田:海外に行くたびに、そういう所をさがすようになってしまって。こうしたものを吸収して、いっぱい詰めて、できたのが『ふゆの獣』なんです。おっしゃる通り、人間に興味がでたということかもしれないですね。バンクーバーでのあのできごとというのはいまだに自分の脳裏にやきついています。日本でもそういう場所があって…。

村上:ココがそうじゃない。今はおしゃれなカフェとかがあるけれど、昔はもう、オワーッて感じでしたよね。黄金町とか伊勢佐木町とかは「横浜メリー」の世界、「天国と地獄」の世界だから。まさにココですよ、あと寿町とか。地方に行くと、町中に昔からのそういう所とかありますけれど、人間の悲しさとか苦しさとか感じられるところって、今は、町中でなくロードサイドとかじゃないかなって思う。

村上:海外の映画祭に行くのは、プラスになる部分が大きいよね。

内田:目から鱗が落ちて、新しい刺激がでてきます。

村上:プラス、内田くんとも山形ドキュメンタリー映画祭で知り合ったし、日本人同士の出会いがある。外国に1週間くらい同世代の監督が軟禁状態にされるので面白い。最初にバンクーバーに行ったときに、監督の山下敦弘、脚本の向井康介、撮影の近藤龍人たちと仲良くなって、向井くんに『怪奇大家族』の脚本を書いてもらったり、森達也と意気投合してテレビ東京のドキュメンタリーになっていくという、コラボレーションの出会いがある。

村上:これからどうするんですか?内田くんが、次どんなの作るのか想像できないんだよな、毎回。

内田:いろいろ策を練って、商業映画も自主映画も問わず…。

村上:頑張ってください。

村上賢司監督:映画監督・テレビディレクター 内田伸輝監督:『ふゆの獣』9/30(金)まで横浜シネマ・ジャックアンドベティにて上映中。
村上賢司監督:
映画監督・テレビディレクター(『怪奇大家族』『ラブホテルコレクション・甘い記憶』)。
福島から戻った次の日、そしてトークの翌日は伊勢原に、次々と姿を消していく昭和日本の文化遺産としてのラブホテル(書籍出版のための取材)を縫って登壇していただきました。 村上賢司ブログ
内田伸輝監督:
『ふゆの獣』9/30(金)まで横浜シネマ・ジャックアンドベティにて上映中。10/1(土)より広島・横川シネマ、沖縄・桜坂劇場、 、10/15(土)より松山シネマルナティック、10/22(土)より札幌・シアターキノ、11/19(土)より伊勢進富座での上映が決まっています。他地域での日程も分かり次第お知らせします。
映像工房NOBU公式サイト

 

9.17(土)『ふゆの獣』横浜公開を記念して、初日舞台挨拶が行われました。

9月17日(土)黄金町シネマ・ジャックアンドベティにて、内田伸輝監督作品『ふゆの獣』(配給:マコトヤ)の横浜公開&首都圏におかえりなさい!を記念して、2週連続イベント第一弾が行われました。 公開初日なので、当然のごとく初日舞台挨拶。加藤めぐみ(ユカコ役)、佐藤博行(シゲヒサ役)、高木公介(ノボル役) 前川桃子(サエコ役)、内田伸輝監督の5人が登壇。東京フィルメックス受賞も含めて三度目となる登壇と、上映終了後であることと、気心のしれた内田監督の進行とで、4人のキャストの登壇もこれまでとは違ったリラックスしたものとなりました。俳優それぞれが自分のカタカナの役名に当てた漢字とその意味は?という質問に、シゲヒサ役の佐藤は、一文字は覚えているけれど後は忘れました、と答えていました。舞台挨拶後はロビーで、パンフレットを購入してくださったお客さんで希望する方にサインをし、おしゃべりをしていました。

9.17(土)『ふゆの獣』横浜公開を記念して、初日舞台挨拶が行われました。

 

内田伸輝監督 加藤めぐみ 佐藤博之 前川桃子 高木公介
内田伸輝監督 加藤めぐみ
(ユカコ役)
佐藤博行
(シゲヒサ役)
前川桃子
(サエコ役)
高木公介
(ノボル役)

 

7.20(土)『ふゆの獣』トークイベント第一弾が行われました。

7月20日(土)テアトル新宿にて、内田伸輝監督作品『ふゆの獣』(配給:マコトヤ)の2週連続トークイベント第一弾が行われました。 テーマは「インディーズが劇場公開することとは?」。今泉力哉監督(『たまの映画』)、 平波亘監督(「映画太郎」首謀者)、吉田光希監督(『家族X』) そして内田伸輝監督(『ふゆの獣』)の4人が登壇。これまでは聞かれることに答えるだけだったという内田監督が初めてとは思えないアッパレな進行ぶりで20分強のトークとなった。

7月20日(土)テアトル新宿にて、内田伸輝監督作品『ふゆの獣』(配給:マコトヤ)の2週連続トークイベント第一弾が行われました

二度観ているというゲストたちから『ふゆの獣』の感想をきくところからはじまった。少人数のダメ恋愛は自分もやっているけれど脚本がないことの大変さもあるだろうと思う(今泉)、カメラワークの荒々しさによる勢いがよかった(平波)、初見は笑ったけれど二回目によくよく観ているとSFなのかもしれない(吉田)。

そして本題に突入。劇場公開することとは?

平波:映画太郎という自主上映イベントは、これまでお客さまへの届け方だけでは漏れてしまうものがある。いま生まれているオモシロイ映画をお客さんに観てもらおうとおもってはじめたもの。上映作品は、自分が知っている監督たちに声をかけましたが、客としての視点で自分が観たいと思う作品も入れたりして、バランスはとったつもりです。この6月にシネマート六本木でやった第一回は1000人を超えるお客さんにきてもらったが、お客さんに観てもらうことは成功した一方で自主映画が持っている勢いが失われたのではないかという意見ももありました。

今泉:いま商業なのか自主なのかを行ったり来たりしていますが、僕は、自分で撮った小さな映画もお金をだして場所を借りて、お金をとって上映して、お客さんに観てもらっていた。脚本を書くこととか撮ることとか編集することとかの、作ることよりお客さんが観て笑ったりしているというのに喜びを感じる。見せることを意識している。モチベーションはそこにあります。商業映画は監督ギャラとDVD印税とかでお金をいただくけれど、劇場にどれだけお客さんが入っても変わらない。自主映画をトリウッドで上映したときに、自分でチラシを撒いて客を呼んで2-3週間で660人来てもらって頑張ったなと思っていたのだけれど、昨年テアトル新宿で公開した『たまの映画』が1週間たたずしてその数を抜きさったときに「あれ、俺なんだったんだ?」と、商業公開との違いを愕然と感じました。でもいまだに、公開することも作ることも含めてなんですけども、商業映画はたくさんの人が関わる、口をだしたり縛りもあったり締切もあったりで。商業映画はたいへんです。自主映画大好きです、いまだに。

吉田:9月に公開される『家族X』。劇場公開は初めてなんで、どう関わったらいいのかとか、ツイッターはどうしたらいいのかとか考えているところです。これまでは映画祭とかで上映されて評価されたりするわけですが、お金のこととか商売のこととか考えていかないといけないとなって、監督というのはこういうことなんだなと、公開前だけれどじわじわと感じはじめています。劇場公開は、桁が違う、まずは知ってもらえることがいい。そして、あいつ一発で終わったなと言われたくない、次も頑張っていかないといけないという気になります。

内田:これまでの二作品は映画祭とか上映会とかだったのですが、『ふゆの獣』ではじめて劇場公開して、観てもらうお客さんが自分じゃ考えられない数でした。こんなにもたくさんの人がみてくれるんだなと。今回の作品で知ってもらえた方がとても多かったです。

内田伸輝監督 今泉力哉監督 平波亘監督 吉田光希監督
内田伸輝監督
『ふゆの獣』テアトル新宿ほか全国続々公開。
7/23(土)より新宿K's cinemaで『えてがみ』『かざあな』上映。
『えてがみ』『かざあな』公式HP
ふゆの獣公式HP
今泉力哉監督
7/23(土)からの「CO2 in TOKYO」5作品中の1本が嫁の監督作品『聴こえてる、ふりをしてるだけ』。7/24(日)は夫婦トークショー付上映、1才の子どもも登壇予定、司会は平波さん。
8月にモト冬樹さん主演で新作の撮影開始予定。
今泉力哉監督HP
平波亘監督
京都と札幌で『青すぎたギルティー』上映。
今年中に第二回「映画太郎」アクション始動。
「映画太郎」HP
吉田光希監督
9/24(土)より渋谷ユーロスペースで『家族X』ロードショー。ぴあスカラシップ24回目作品。
10/8(土)から同劇場で『症例X』レイトショー。本作のエピソードゼロが『家族X』。
『家族X』HP

 

もっと聞きたかったなあー。

大阪と名古屋で、監督舞台挨拶を行いました。

7.10(日)内田伸輝監督は、

■神戸アートビレッジセンター(8.2(火)から『ふゆの獣』公開)にお邪魔しました。

『ふゆの獣』のポスターにサイン!

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■京都みなみ会館(8.2(火)から公開記念内田監督特集『えてがみ』『かざあな』上映)にお邪魔しました。

サインを書いて、劇場スタッフと記念写真!

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■シネマスコーレで『ふゆの獣』名古屋2日日舞台挨拶と上映後にQ&Aを行いました。

色紙に自分の似顔絵とサイン!

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上映後Q&A 左は劇場スタッフの坪井さん
上映後Q&A 左は劇場スタッフの坪井さん

劇場前で即席サイン会
劇場前で即席サイン会

 

7.9(土)内田伸輝監督は、

■京都シネマ(7.30(土)から『ふゆの獣』公開)にお邪魔しました。

京都シネマさんです。スタッフさんと一緒に記念写真まで撮ってしまいました~。お忙しい中ありがとうございます!ポスターには自分のサインを書かせて頂きました。7/30~京都シネマにて『ふゆの獣』公開!何卒宜しくお願い致します!(監)※公式twitterより

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本日『ふゆの獣』の内田伸輝監督が来館され、ポスターにサインを頂きました。『ふゆの獣』は、7/30から公開です。


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■テアトル梅田で『ふゆの獣』大阪初日舞台挨拶と上映後にQ&Aを行いました。

ポスターにサインして京都シネマスタッフと記念写真
Q&A終了後ロビーで即席サイン会
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7.2(土)『ふゆの獣』初日舞台挨拶が行われました。

7.2(土)『ふゆの獣』初日舞台挨拶が行われました。

7月2日(土)テアトル新宿にて、第11回東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した内田伸輝監督作品『ふゆの獣』(配給:マコトヤ)の初日舞台挨拶が行われました。
加藤めぐみ(ユカコ役)、佐藤博行(シゲヒサ役)、高木公介(ノボル役) 前川桃子(サエコ役)、内田伸輝監督の5人が登壇。プロットのみで脚本は無し、スタッフは監督含め3人、キャストは4人(そのうち2人はmixiで募集)という独特の製作形態でつくられたことを中心に質疑応答形式で行われました。そして、マイク無しで全員そろって「ありがとうございました」に、場内はあたたかい拍手に包まれました。
下記は発言の一部。

初日舞台挨拶

内田監督:製作費は最初から予定していたわけではないが、結果的に110万円くらいかかってました。自主映画だともっと少ない予算で撮る方もいらっしゃるので、皆さんどうしているのか教えてください。撮影はDVテープを60分間長回しで撮って、修正点を確認し、また60分撮るという方法。基本となるプロットはあるのですが、リハーサルはやらず、細かいところは役者さんたちに即興で演じてもらい、自分も即興で撮りました。役者さんたちにはその役のバックボーンを伝え、役作りをしてもらいました。この作品をいいと思った方は100人に声をかけてください。面白くないと思った人もレビューなど書いてください。

加藤めぐみ:今回の“ユカコ”という役は“計算できない愛情”を持つ女性。自分が持っていない感情が多く、ギャップを埋めるのに4カ月かけて役作りしました。それでも撮影中は感情が昂り過ぎて我を忘れてしまい、ここがどこだか分からない状態に。こんなのはじめてでした。(キャストの演技が非常に評価されていることを問われ)すごく嬉しいです。賞を受賞したことや公開できたことは、無名の私たちにとって励みになります。これからも応援よろしくお願いします。

佐藤博行:(ロッテルダム国際映画祭に出品されたときのことを聞かれ)コンペティション部門で唯一の日本の作品で、4回上映され全てソールドアウトでした。街を歩いていると後ろから「ヘイ、バッドボーイ!」と声をかけられ、最初はカツアゲかと思ったのですが(笑)、この作品のファンの方でした。最終的に20人くらいの人に声をかけられました。

高木公介:(mixiでのキャスト募集について)僕が応募したときには締め切りが過ぎていたのですが、内田監督の作品にどうしても出演したかったので、だめもとで人生で最も長いメールを監督に送ったところ、熱意が伝わったらしく、今に至ります。また僕が演じたのは“サエコ”役の前川さんに片想いする役なので、前川さんをデートに誘ったのですが断られ、携帯の待ち受け画像を前川さんにしたら気持ち悪がられ(笑)、そんな感じでツラい片想いをする男性の役作りをしていきました。

前川桃子:監督から緊張感と爆発力が欲しいと言われ、抽象的でどうしたらいいか分からなかったのですが、緊張感は4人みんなで作り上げたらいいなと思い、爆発力は自分が相手にとってただの浮気相手なんだという辛い気持ちを積み上げ、その力を出そうと演じていきました。