映画について About the movie

南米ボリビアのアンデス高地・ウユニ塩湖を舞台に描く、雄大な自然と先住民の家族の素朴でやさしい生活の物語。

南米ボリビアのウユニ塩湖。果てしなく続く塩の大地。その堆積した塩を、黙々と切り取っている親子がいる。少年コンドリは、貧しいながら心ゆたかな日々を送っている。季節の移ろいとともに、彼にも変化が訪れた。祖母の死、友人の引っ越し。コンドリは父と初めて、リャマを連れて、塩キャラバンの旅ににでる。そしてーー。
NY在住の松下俊文が、ボリビアで6年の歳月をかけて撮った長編劇映画初監督作品。出演はボリビアに暮らすアンデス先住民、ケチュアの人々。ルスミラ・カルピオの“奇跡の歌声”と現地のフォルクローレに乗って、アンデスの笑顔と風がやってくる。

“パチャママ”は、インカ帝国の末裔、アンデス先住民の言葉で“母なる大地”のこと。少年コンドリはやがて大人になり、子どもに伝えていくだろう。誇りを持って生きること、自然と共生して日々を暮らすこと、家族や社会の一員であること、先祖からの知恵を大切にすること。そして、すべての恵みを与えてくれるパチャママへ感謝すること。
地球上に暮らす人々は、みな、そのように日々を営んできたはずである。「パチャママの贈りもの」は、私たちが失いかけている大切な何かを教えてくれる。

監督:松下俊文 1950年10月24日、兵庫県加古川市生まれ。同志社大学を卒業後、松竹京都撮影所に勤務。29才で渡米。NYのテレビ局に勤務した後、独立し、CMやドキュメンタリー番組を中心に制作業務を続ける。2001年9月11日の同時多発テロを目の当たりにし、南米に向う。ウユニ塩湖に立ち、映画制作を強く思う。

ルスミラ・カルピオの歌  ARAWI(Music: SIMEON RONCAL Lylic: LUZMILA CARPIO S.)  BUENA TEJEDORA SUMAJ AWAQ KARMI (Music&Lylic: LUZMILA CARPIO S.)、2曲ともアルバムCD「Lo Mejor de Luzmila Carpio S.」(DISCOLANDIA)収録。

題名:パチャママの贈りもの|原題:El regalo de la Pachamama|2009年|日本・アメリカ・ボリビア合作|カラー|ステレオ|35mm|アメリカンビスタ|102分30秒|ケチュア語(一部アイマラ語・スペイン語)|日本語字幕|©Dolphin Productions|

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スタッフ・キャスト Staff & Cast

STAFF

プロデューサー: 松下俊文
Producer: Toshifumi Matsushita
エグゼクティブプロデューサー: 小森佳子
Exective producer: Keiko Komori
撮影:グスタホ・ソト 、ギジェルモ・ルイス、カルロス・クレスポ 、セサル・ペレス・ウルタド
Directors of photography: Gustavo Soto,Guillermo Ruiz,Carlos Crespo, Cesar Perez Hurtado
音楽:ルスミラ・カルピオ
Music:Luzmila Carpio
編集・脚本・監督: 松下俊文
Editor, Screenplay and Director: Toshifumi Matsushita
製作:ドルフィンプロダクション
Produced by Dolphin Productions

CAST

少年コンドリ:クリスチャン・ワイグア
Nino"Kunturi": Christian Huaygua
少年コーリー: ルイス・ママーニ
Nino"Quri": Luis Mamani
少女ウララ: ファニー・モスケス
Nina"Ulala": Faniy Mosques
父サウシ: フランシスコ・グティエレス
Padre"Sauci": Francisco Gutierrez
母: ヒラリア・カブレラ
Madre: Hilaria Cabrera
祖父:フランシスコ・ラソ
Abuelo: Francisco Lazo
祖母:エミリアナ・パナマ
Abuela: Emiliana Panama

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